さて、いよいよイベントの方です。
ダム好きの猛者達って感じばかりでも無かったですが
10倍とも言われる倍率を勝ち抜いた15名が
駅長室前に集合し、早速、関係者以外立入禁止の区域へ案内される。
そこで関電のヘルメットの着用し、空港ばりのボディーチェックを経て
まずはスライドを使った説明会。
説明会なら会議室のようなとこでも。。と思うのですが
洞窟のような、岩盤くりぬいて作りました-!的なところで行われる。
天井から雫がぽたぽた。
ザックリとした説明を終わったところで移動。
トロリーバスが居ないことを確認し、少しトンネル内を移動すると
エレベーターが。
エレベーター自体は妙に新しそうだったが、エレベーターホール(?)は
コンクリート内のカルシウム分が溶け出して鍾乳洞のよう。
結露で一面濡れているエレベーターで一気に地下60mへ。
堤高186mなことを考えれば、それほど深く潜った訳ではないが。
いよいよ監査廊だ。
事前に上着を持ってきてくれ、と言われていただけあった
寒くはないが、かなり涼しい。気持ちいい。
ちなみにここは、まだ堤体ではなくて、岩盤の中。
ここを職員の人に連れられてしばらく歩くと、
ロックテストの跡地へ。ダムを作るに当たって、岩盤の強度は重要な要素。
詳細はwikipediaさんに任せるとして、
岩盤の強度不足により決壊して大被害を出した事故が当時あり
出資者の世界銀行さんが徹底的に調べてーって言ってきたらしい。
そのロックテストの跡の一つを見せてもらいました。
この四角いテスト用のコンクリートブロックを、岩盤に押しつけるんです。
アーチダムなので、横の岩盤に斜めに力が加わります。
その時、基礎岩盤とダム堤体が、ずるっと滑っては話になりません。
そんな感じのことを調べた場所らしいです。
かくして黒部ダムは、単純なアーチダムではなく、ウィング付きのアーチダムになったのでした。
※アーチ部分の両脇が直角に曲がって真っ直ぐになってる所。
※あの真っ直ぐのところがウィングで重力式コンクリートダムになります。
もとの道に戻り、またテクテク歩いていると…
いよいよ、岩盤から堤体に入るとのこと。ぱっと見はよく分かりませんが。
覗き窓のようなんがついてました。右が岩盤で左が堤体だそうです。
これはダムの動きを計る装置です。
貯水量やもろもろの影響で、ダムは年間で10cm程度行ったり来たり、動いている。
こういう装置が、ダムのあちこちについていて、常に状態を監視している。
しかし本当に迷路のよう。軽く迷子になれそうです。
あのコンクリートの塊の中にこんなにも通路が通っているんですねぇ。。
若干カーブしはじめた。アーチの中でしょうかね。
おっ、出口だ。職員さんも呼んでいるようです。
ここは天然(?)のクーラーで冷えてますが、外は…
暑くなーい!!
ってかなんだこりゃー!!
HBバルブの間に出てきました!凄まじい状態です。
初キャットウォーク体験は黒部になりました。
いやいや、カメラに水がががっひぃぃ。
一般の観光客の諸君、見えてますか-?
オーバーハングしてる様子がよく分かる…かどうか。
とにかく凄いところに立っているのは間違いない。
怖そう、と思う人も居るかもしれませんが、
下は水しぶきで
全く見えてないので、高さは実は感じていないという。
いやぁ、凄いとこ見られて満足満足、というわけで見学会は終わったのでした。
そうそう、もちろん、50周年記念限定ダムカードも頂きました。
シリアルナンバー入り。777の人がちょっと羨ましいぜ。
もちろん、STP用に、とお土産も買ってみたんですが…
黒部の
ダムダム君。
賞味期限の短さと、STP的裏事情で、ちょっと無理かな、と判断して
収録現場へ持って行っちゃいました。で俺くえねーでやんの。
そんなわけで、12時半過ぎに黒部ダム見学イベントも終了したのでした。
[1回]
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