栗山ダムから再び牧場を通過しつつ鬼怒川まで下ってくると、
少し上流に行くとすぐにあるのが黒部ダムです。
黒部ダムと言っても、日本一のあの黒部ダムではありません。
でも作られたのはこっちの方が先だし、元祖黒部ダムです。
1987年に改修された時に外された歯車と、
流れ着いた自然石で作られた記念碑。
ここにほんの少し駐車スペースがあるので見学するときはここに止めることになるだろう。
何でも日本初の発電専用ダムであり、コンクリートダムとしては
日本で五番目に古いという。
僅かにアーチしているが、重力式コンクリートダムだ。
ゲートは改修されたが、堤体そのものは当時のものらしく
もはやオールドダムでしか見ることが出来ない石積みだ。
天端の様子。カーブしているのがよく分かる。
改修前はここに22門ものゲートが並んでいたという。
うーん、それはそれで見てみたかった。
ダム湖は波も静かで、映り込む景色が素晴らしかった。
左岸から堤体を。大正元年に作られた。
うーん、100年以上前。歴史です。
一番左岸側のゲートと、発電所用取水口(左)。
ここで取水された水は…
下流に渡された導水管を通って発電所へ。
右岸にも取水口がある。たぶん役目は同じ。たぶん。
地理院地図を、見たところ鬼怒川温泉の駅のそばまで
間に調整池(逆川ダム)を経由しつつ導水され発電されている。
栗山ダムがある月山の北側を迂回するようにずっと10kmは地下に導水管が通ってるのだ。
落差を得るためだろうが、水力発電所ってそんなに離れてるものか…?
今後は発電所の位置も気にしてみよう…
水底が見える浅いダム湖。
レトロは佇まいと美しい造形、そして快晴で気持ちよい栃木の黒部ダムでした。
訪問日:2015.06.07
ダム諸元
名称:黒部ダム(くろべ)
形式:重力式コンクリート
目的:P
堤高:28m
堤頂長:150m
堤体積:78千m3
総貯水量:2366千m3
ダム湖:-
管理者:東京電力
完成年:1912年
ダムカード有り
東京電力 wikipedia ダム便覧[0回]
http://c2g.ni-3.net/%E9%BB%92%E9%83%A8%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%88%E6%A0%83%E6%9C%A8%EF%BC%89/%E9%BB%92%E9%83%A8%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%88%E6%A0%83%E6%9C%A8%EF%BC%89黒部ダム(栃木)