病気やら何やらで、
今年初のダム巡りがこんなに遅くなってしまいました。
目的地は南相木ダム。
日本で一番標高の高い位置にあるダムであり、
最も美しいロックフィルダムだろう。
ここに行くのは是が非でも晴天の日、そんなことを前々から考えていました。
場所的には、中央道・関越道の真ん中くらいにあり、
下道をそれなりに走ることにはなるが、迷子になるようなことは無いだろう。
それより朝早く行ったので結構寒かった。
道中、まだ桜を見ることが出来る。
県道2号を南相木ダムへ向かう途中、立岩湖という人造湖がある。
大きめの砂防ダムといった見た目。
何となく気になったので写真を撮ってしまった。
立岩湖は釣りの名所らしいので釣り好きの方はどうぞ。
とまあ、それはおいといて
ずーっと道なりに進むと本命に到着です。
手前のは副ダムじゃなくて砂防ダムだと思う。
洪水吐の脇に駐車場。
バイクの向こう側に見えるコンクリートの物体が
低い展望スペース及びトイレでもある。
まだ時間的に早く、日が昇りきっていないので逆光で厳しい。
バイクと比較して、洪水吐の大きさを想像してください。
なんでこんな早く来たかっていうと、入場時間とか無いから
何時に来たって同じだろ?だったら長く居られるように早く!です。
白い堤体が美しい。
数年前はもっともっと真っ白だったそうだ。
徐々にくすんでいくのは仕方の無いことだが悲しい。
堤体の見学をした後に撮ったパノラマ写真。
間近まで接近することができる。
さすが100メートル超え。でけぇ。
ちなみに、これらの白い石は、近くで採掘した石灰岩だ。
それと、ダムサイトに無数に歌碑がある。
ダム湖一周すればかなりの数見られる。
下流面に整備された広場。
その名を「ウズマク広場」という。
さあ、登って来ました。
ちなみに、ウズマク広場から階段で上ってくることも出来るようですが
それなりの覚悟と体力が必要でしょう。
天端上から下流を見物。
狙い通りの快晴。遠く向こうに八ヶ岳が見える。
天端の様子。この規模のダムでは珍しく?舗装されていない。
ダム湖「奥三川湖」。天気の良い日のダム湖は綺麗に見える。
ダム湖と言えば網場だが、その姿が見えない。
南相木ダムは、御巣鷹山を挟んだ上野ダムと水をやりとりし発電する、
揚水発電の上部ダムにあたり、湖水は基本的に上野ダムのものとなる。
その為、本来ここに流れ込む沢の水と混ざらないように周りに水路があって
別途下流に流している。
故に流木等の漂流物が少ない為……と、妄想(えー
こんな風に迂回している本来の川の水。
そして、洪水吐の少し下流の、ここから流れていくのだ。
立入禁止になっていなかったから侵入した場所から見下ろす。
このアングル、個人的に最高。堤体も全て見えるし、落差もわかるし、景色は綺麗だし。
左岸の広場に、建設に使われたダンプカーのタイヤのモニュメントが。
90t積みダンプのこのタイヤ、直径2.6m、重量1.3tだそうな。
ちなみに奈良俣ダムにもダンプカーのタイヤあったけど、あちらは80tダンプだそうな。
ダム湖をぐるり、と一周するのは大変そうだったのでちょっとだけ。
これが、神流川発電所へと水を導く取水ゲート。
ゲートは大体8x8メートルで77tあるそうだ。
そして振り返れば、雪の残る八ヶ岳の手前に、白い堤体が並んで見える。
いちいち美しい。
と、大体見学もし終わったので、もう一度ウズマク広場へ。
日も高くなってだいぶ見やすくなった。午後はもっと光を浴びて綺麗だろうか。
洪水吐が、日光がうっすら濡れている導水路に反射して
銀色の道のように輝いていた。
日本一標高の高いダムは、評判通りに美しく心癒やされるダムでした。
ダム諸元
名称:南相木ダム(みなみあいき)
形式:ロックフィル
目的:P
堤高:136m
堤頂長:444m
堤体積:7300千m3
総貯水量:19170千m3
ダム湖:奥三川湖
管理者:東京電力
完成年:2005年
ダムカード無し
これらの諸元はダム便覧からの引用、もしくはダムカードに記載されているものです。[2回]
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