長野県の真ん中よりややした?にあるのに
信濃川水系というそんな奈良井ダム。
割と地味なこのロックフィルダムは、
通常は天端に立ち入り出来ないしダムカードは無いし、で
あまり行こう、という気にはならない存在だった。
んだがしかし、
今年のもりみずの見学会からダムカードは配布開始するという。
ってな訳で、少々慌ただしかったものの行ってきました。
長野まで高速飛ばして来たってのに、この日はこの一基だけ…
てな訳で到着。
敷地も広くないので、折りたたみテーブル1台出して受け付けとしていました。
ここで早速ダムカードゲット。
この後、見学前に管理所2階で奈良井ダム建設時の記録映画を数十分見て涼む。
前編を見終わった段階で、見学開始。
ちなみに後編を見る機会は訪れなかったw
洪水吐背面から。
常用洪水吐は越流していた。
導流部。こうしてみると結構高い。
てな訳で見学会開始。職員さんからダムの説明を受ける。
ちなみに参加者は、どう見てもダムマニアな面々と、意外とお年を召した方々。
通常は立ち入り禁止の天端。
ピクニック風景じゃないですよ。
下流は草ぼーぼーのパターン。
上流は白っぽいリップラップが綺麗に敷き詰められて
ちゃんとロックフィルしてます。
左岸から見る堤体。
左岸の監査牢入り口から内部へ進みます。
監査廊は涼しくて良いんですが、エレベーター無いので
先の見えない急勾配の階段を下ります。
何名かのご婦人は、この段階で諦めたようです。
中盤で上を見た図。まだまだ下りまっす。
ここで勾配が変わるってだけです。
で、最下部まで来ました。
当然すべての漏水はここに集まってまいります。
これらは下流に流されます。
とか説明を受けた後……
当然登ります。
奈良井ダムもご多分に漏れず、微妙に大きい段差が足に来ます。
と思ってたら
緩やかな下りに。
なにやら機械がある部屋へ。
ここは放流設備で、おそらく…
ここで取水された水を、
2系統に分けて下流に流せるようになっているそうだ。
その機械室を出たところにある、小さなホロージェットバルブ。
こっちが予備。
ここから数百メートル続くトンネルの歩くところの下をもう一系統。
これは帰りの写真だけど。
で、このトンネルを抜けると
堤体から出たところにある発電所が。
この発電機で管理用の電気などを発生させているそうだ。
こいつが壊れた時など、下流に水が行かないなんてときに
さっきの予備のバルブを開放するんだそうな。
さて、来た以上また数百メートル歩いて戻ったわけですが……
そしたら職員さんがさっきの小さなバルブを開けてくれました。
それほど大きくないバルブとはいえ、
目の前で見ると迫力満点!
いやーありがたい。
まあ、その後は登るんですけどね。
頑張って登り切ると、管理所の裏側に出てきます。
涼しいが疲れるけど外に出ると暑い。うひ。
リップラップの上に人がいたので、職員さんに
あそこまで入って良いものなんですか?
って聞いたら「いいですよ、自己責任で」ってことだったので
少し下りてみました。
岩に寝転がりながら見るダム湖も良いものです。
そんな奈良井ダム見学会でした。
訪問日2015.07.30
ダム諸元
名称:奈良井ダム(ならい)
形式:ロックフィル
目的:FNW(P)
堤高:60m
堤頂長:180.8m
堤体積:952,667m3
堤頂標高:1,070m
総貯水量:8,000,000m3
ダム湖:ならい湖
管理者:長野県
完成年:1983年
ダムカード有り
wikipedia ダム便覧 長野県奈良井川改良事務所[1回]
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