夕張シューパロダムの下流7kmほどにあるのが清水沢ダム。
北海道炭礦汽船(北炭)の清水沢炭鉱で利用する電力を得る為に建設された。
ちょいと調べると興味が湧いてくるもので……
まず1926年にダム下流(当時は存在しないが)に清水沢火力発電所が建設される。
その後発電設備を徐々に増強していく過程で、
1940年、火力発電所の冷却水取得の為に、そして自家用水力発電所の為に清水沢ダムが建設されたらしい。
1980年に清水沢炭鉱は閉山。北炭自体も1995年に会社更生法の手続きに入るが、
その前年の、1994年北海道企業局に譲渡された。
まあ、そんな歴史あるダムですので……
だいぶ老朽化が進んでおりまして、絶賛改修中。
もっと歴史あるダムは多くありますが、改修くらいはしてます。
ここは今までやったことなかったのかしらん?
Google先生に尋ねると
平成27年度北海道企業局工事等発注予定情報PDF
なんてもんが出てきて、約3億円で改修するようですね。
5番ゲートから放流中。ゲートピアのコンクリートもボロボロ。
下流の景色。工事用足場で堤体は見ることは出来なかった。
すぐそこに中州?があったりと、なかなか特徴的だ。
で、その奥に見えてるこの廃墟が、清水沢火力発電所。
用地を取得した東亜建材工業(株)が解体しながら(土地を)使っていたらしいが
炭鉱の記憶を残すためNPO炭鉱の記憶推進事業団が
夕張清水沢アートプロジェクトていうのをしているらしく、現在は解体を停止しているそうだ。
あの屋上から見るとダム的には良さそうだが…ま、解体中の廃墟じゃねぇ~
ふーむ。
ふむ。
左岸から。手前のところだけ塗装が新しい。
改修を経て、どんな姿になるのか楽しみ。
シューパロに再訪する機会があれば立ち寄ってみようと思う。
訪問日2015.08.15
ダム諸元
名称:清水沢ダム(しみずさわ)
形式:重力式コンクリート
目的:AP
堤高:25.4m
堤頂長:91.8m
堤体積:16千m3
総貯水量:5576千m3
ダム湖:-
管理者:北海道企業局
完成年:1940年
ダムカード無し
これらの諸元はダム便覧からの引用、もしくはダムカードに記載されているものです。[2回]
PR
http://c2g.ni-3.net/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%B2%A2%E3%83%80%E3%83%A0/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%B2%A2%E3%83%80%E3%83%A0清水沢ダム