さて、三日目です。
雨は何とか止んだもよう。
今日最初に行く場所は、ホテルからはやや西に戻る形にはなるのですが、
直線距離で6kmかそこそこなので、ね。
農業公園花咲ファーム内にある、泉南農業公園調整池です。
このダム、堤高が14.9mと惜しくもハイダムでは無いのです。いわゆる堰。
なので、旅行のプランを立てる時に参考にしているdammapsにも記載が無い。
じゃあ何故ここを?というと山名志波さんのブログで知ったからw
ここは実に面白い、日本でも唯一の形式なので是非見ておきたいと。
場所自体はあっさり到着することが出来るのですが……
見られる場所が少ないのなんの。
真横から見られる一番良いポイント。
自分も混乱したのですが、堤体に対して右が上流で左が下流です。
右がダム湖ということになるのですが驚くほど狭い。
左は左ですぐにため池なので水がなみなみとある。
こんな狭いダム湖何のために?と考えると……
他のダムでも見掛ける、上流部にある砂防堰堤の役割に近いのかもしれません。
ダム湖ににょきっと生えてる円筒形の物体は洪水吐きでしょう。
堤頂の一部が低くなってる場所は砂防堰堤と同じく水通しと考えて良いかと思われます。
それより何より目を引かれるのは、上流面の素材。
スチールですよ、鉄ですよ!!
しかも波打ってる、というかマルチプルアーチです!
調べると色々と興味深い情報が出てきますが、
マルチプルサスペンションアーチダムとかなんとか、
いやもう分かんないっす。
とにかく日本に二基しかないマルチプルアーチの仲間なのです。
鋼製ダムは唯一でしょう。
そして下流側に行くと~
なんとバットレス!!
日本に六基しか存在しないバットレでもあるのです!
この、興味の無い人には地味な位置にある地味な建造物は
レアな要素満載な珍獣のような存在なのです。
だから見にきたんじゃー
さらに、レンガ造りですとー!
……と、それはよく見ると違って、
コンクリートの堤体にレンガ風型枠ってことのようです。
いやぁ、実に興味深いダムでした。
ちなみに上流面の正面からの写真もいくつか見掛けるのですが
少なくとも自分が行ったときは木々に邪魔されて、とてもとても……
というわけで、ちょっと……いや、だいぶ変わっている泉南農業公園調整池でした。
訪問日:2018.04.07
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