去年の11月13日。
この日は確か秋晴れだった。
ただそれだけ。
ダム成分を補給しに急遽飛び出したのです。
日光いろは坂を駆け上り、中禅寺湖を華麗にスルーしやってきたのは
丸沼ダム。
栃木から群馬へ向かう途中にある、特に観光地って風情もない場所だ。
途中、路肩に雪があったりちょっと焦ったりしたが。
駐車スペースはあるにはあるが、整備されているという感じでは無かったと記憶している。
丸沼ダムは土木遺産なので、看板の類いはしっかりしてる。
ここからは車輌進入禁止。っていってもそんなに距離はない。
ここも割と最近ダムカードを配り始めたのだが、基本無人のダムなので
山を下って片品村観光協会へ行かなければならない。
片品村に宿泊すると、特別なダムカードも貰えるが
今回は発作的に来たのでその予定は無い。
で、写真に赤い矢印の方へ行くと下流側へ降りていけるのだが、
まずは堤体へ向かってみよう。
同じ遺産認定のバットレスダム、笹流ダムは凄く整備されていたなぁ。
とはいえ、こういう状態も山の中のダムっぽいので割と好き。
堤体が見えてきました。
こういう角度だとバットレスダムって単なるコンクリート橋のようにも見えるね。
天端は立入禁止。柵の隙間から激写。
国重要文化財! 基本データー
いよいよ正面から見たくなってきます。
上流側。
と、あんまり見えないけど丸沼湖。単に丸沼とも言うようだ。
元々あった丸沼を水没?させて現在に至るらしい。
こんな碑も建っていた。
さて、ここは狭い空間ですし一通り見終わったことですし下流へ行ってみましょう。
ここが下流へアクセスできる遊歩道入り口。
いちおう道らしき場所を通りつつ、ここを下って行く。
すると現れる、ダム好きさんにはそれなりに有名な「トムソーヤ号」。
この「丸沼を愛する会」が作業用として作ったドラム缶筏は、
一般人の方も、注意をよく読んで乗ることができる。
ロープをたぐり寄せて進むという、この手作り感満載な筏は
「トムソーヤ号」という名前がピッタリだ。
そのおかげで、この正面からの写真を撮ることが出来るのだ。
ダムというか、スタジアムの観客席の裏というか。
これが、日本で一番大きいバットレスダムの姿だ。
とりあえず渡りきりました。
下流に広がるダム湖……ではなく、大尻沼。
紅葉の季節だとさぞ美しいだろうなぁ。。
そんな思いを抱きつつ、濡れたロープを手繰り戻るのでありました。
その後、片品村観光協会へ向かいましてダムカードゲットです。
訪問日:2016.11.13
ダム諸元
名称:丸沼ダム(まるぬま)
形式:バットレス
目的:P
堤高:32.12m
堤頂長:88.23m
堤体積:14,000m3
堤頂標高:EL1,429.85m
常時満水位:EL1,427.88m
総貯水量:1,360,000m3
ダム湖:丸沼湖
管理者:東京電力
完成年:1931年
ダムカード有り
群馬県 ダム便覧
[1回]
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